強い危機感から議会が一丸となって新型コロナウイルスに対応
議会は市と連携して市民の皆様のコロナ禍の相談窓口となるべく、
議会災害対策会議を設置し、迅速にご要望に対応すると共に市への要望書の提出等対策を推進しました。
議長として議会災害対策会議の委員長となり、強い危機感をもって対策を推進しました。
◆本市の感染状況(左グラフ)と◆本市のワクチン集団接種状況(右グラフ)
◆議会の主な対応
◎緊急事態への対応
- 行動規準の明確化:全国に先駆けて議会BCP(業務継続計画)に新型コロナ対策を追加
- 議会災害対策会議の設置:本市議会として初めて設置し、議会機能の維持、市民要望等を協議
- 市との連携:議長と事務局長が市新型コロナウイルス対策本部会議に参加し情報共有
- 情報の一元化:議会災害対策会議を通じ議員、市との情報交換(市のコロナ対応の負担軽減等)
- オンライン会議の推進:感染拡大により議会災害対策会議8回中4回をオンラインで実施(2年度)
◎市民ニーズの把握と対応:議員からの情報を議会災害対策会議を通じ、速やかに市へ要望
- 市への要望書の提出:R2.5.19,R3.2.12に感染拡大防止、市民への支援等に関する要望書を提出
◎議会の感染防止対策の徹底:感染症対策の手引きを作成(R2.5.1)し、確行
◎コロナ対策の充分な審議:市との情報共有により専決処分を努めて削減し委員会・臨時会で審議
- コロナ関連一般質問:令和2年:3月4件、6月6件、9月6件、12月2件、令和3年:3月4件、6月5件
神野よしたかが行った御殿場市への提言と対応(R3.6.18)
◆市への提言
- 富士山から大きな恵みを受けている本市は、恵みへの感謝を基に万全な準備をして備えることが市民の責務です。
- 富士山の地下では継続的にマグマが供給されており、約300年間噴火がないことから、
次の噴火は大きな噴火になる可能性があります。
- ハザードマップの改定により、溶岩噴出量が過去の想定の約2倍となり2時間、12時間で溶岩流の到達する
範囲が拡大し、避難計画の変更と訓練が必要です。
- 約300年前の宝永噴火時、高根・印野・玉穂・御殿場地区は降灰が50㎝以上でした。
少量の降灰で車の通行不能、30㎝以上で家屋の倒壊の恐れがあり、車による避難及び避難場所の考慮が必要です。
- 降灰後の土石流が拡大する恐れがあり、火山防災マップに明確に記載し注意喚起が必要です。
- 火山防災マップに避難施設のある避難場所、高速道路入口等を記載して避難時の利用を容易にすることが必要です。
◆市の対応
- 溶岩流が3時間以内に到達する範囲が印野・原里地区のある南東方向に伸び、第3次避難対象エリアから
第2次避難対象エリアに変更の検討が必要となりました。
また、噴火警戒レベル5で避難を開始した場合には時間の余裕がなくなるため、警戒噴火レベル3以降避難行動要支援者や
一般住民は段階的に避難することになります。
- 避難施設のある避難場所、高速道路入口を火山防災マップに明記すると共に、降灰後の土石流の危険性について具体的に解説し、特徴や警戒区域などを記載して説明します。
◆今後の課題
- 噴火は降灰を伴うことが多く、噴火後の車による避難は困難であり、噴火前の避難について避難計画の改正が必要です。
- 山体崩壊は、水蒸気爆発、マグマの貫入、地震などによって起こり、発生確率は低いですが、甚大な被害をもたらすため対策の検討が必要です。
◆市への提言
- ライフイベント手続きには、出生、死亡、転入手続き等がありますが、お悔やみに伴う手続きは悲しみの状況において行われ、
中にはわが子を失ったり自死の場合もあり、遺族が同じような申請書を何度も書くのは大きな負担になります。
国も「死亡・相続ワンストップサービス」を推進し、死亡手続きの総合窓口である「おくやみコーナー」を設置する市町村を支援しています。
本市において、「おくやみコーナー」を設置し、遺族の手続きの負担の軽減を図るべきです。
- 国は、令和7年度までに、遺族がオンラインで死亡に関する手続きができるよう電子申請の仕組みを推進しています。本市も死亡に関する手続きを契機にライフイベント手続きのワンストップ化、オンライン化を進めるべきです。
◆市の対応
- 「おくやみコーナー」は、令和2年度末までに富士市をはじめ全国で169自治体が設置しています。
本市においても前向きに検討していきます。ライフイベント手続きの電子申請は、国の制度改正やシステム改修などに
順次対応すると共に、情報部門と連携しながら対応します。
◆今後の課題
- お悔やみ手続きの簡素化・ワンストップ化を財政負担を考慮し早期に実現することが必要です。
皆様と共に12年間!粘り強い交渉で、施策の実行にこだわり続けました!
- 議長として新型コロナ対策で議会機能の維持と市民ニーズを把握し市へ要望
- 河川の氾濫の恐れがある箇所の土砂を除去
- 河川のハード・ソフト面の対策を提言し推進
- 富士山ハザードマップの改定に伴い具体的な対策を市に働きかけて推進
- 通学路の除雪を提言し要領・手続きを具体化
- 防災講話を14回実施し防災・減災を推進
- 海外派遣隊員を激励、殉職者の慰霊・顕彰
- 自衛隊OBの災害・福祉・環境美化・スポーツなどボランティア活動を通じた交流
- 駒門駐屯地と周辺施設の継続的な活用を求める意見書の国への提出を働きかけ(リンク)
- 防衛技術博物館の設置を市への要望提出等により推進
- 通学路・歩道等の交通危険個所を改善
- 地域のLED防犯灯を整備し、商店街のエコと安全・安心を向上
- 成年後見制度で市の役割を明確にし、審議会の設置、市民後見制度の制定を推進
- 東京2020大会及びレガシー(遺産)創出に向けた取り組み方針を策定
- 長尾峠の歴史・由緒が記された看板の更新等観光案内板の統制と整備
- 南運動場、陸上競技場建屋、東運動場などスポーツ施設環境を整備
- 学校の休日部活動の地域移行のため、課題の洗い出し等により推進
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- 新東名開通を絶好の好機と捉え、情報収集・補助対象追加の条例改正などに取り組むことが決まりました。
- 市を中心に実行委員会を組織し、平成28年に行うことが決まりました。
神野よしたかの主張
◆市民・行政が一体となるまちづくり 先進地域 観光都市京都の取り組み
昨年10月、京都へ行ってきました。
多勢の外国人観光客、街を歩くと立札が旧跡と古都の姿を教えてくれます。
夜は照明が控えめで情感があります。
京都で生まれ育った地元の方によると、まちづくりが進んだのは近年のことだそうです。
京都では、今後、寂れていくのではないかという強い危機感のもと、
当初はなかなか足並みが揃わなかったものの、「京都市未来まちづくり100人委員会」が設置されるなどして、
市民、行政、地域、企業、神社、寺院等が一体となったまちづくりを進めています。
観光資源が豊富な京都でも多くの人の努力の積み重ねで今の京都があります。
◆御殿場市のまちづくりの現状・課題と今後の取り組み
御殿場市は、観光ハブ都市を目指しており、2013年12月に、総合景観条例が制定されました。
この条例は、2014年4月から施行されます。
この条例で、市内で一定規模以上の建築物、工作物の新築等を行う場合の届出や
屋外広告物を掲出する場合も届出が必要になるなど、良好な景観を創っていくための
方向性が示されました。
この条例の具体化については、行政、企業、市民が詳細を話し合っていくことが重要になります。
御殿場市は、新東名全線開通に伴う連絡道路や団地間道路が整備され、
「樹空の森」等への交通が便利になります。
20年、30年後の御殿場市を展望しながら、表示や周辺施設の充実などのハード面と、
おもてなしの心というソフト面を充実させるための施策を提言していきます。
多くの犠牲者を出し大惨事となった阪神・淡路大震災から18年が経過しました。
阪神・淡路大震災で被害者の救出・救援に当たったのは、80%近くが近所や
家族の方でした。
東海地震が予想される静岡県は自主防災活動に大きな意義があります。
御殿場市では、昨年12月2日、自主防災会を中心とした地域防災訓練が実施され、
市民約2万4千人が参加しました。
避難場所への避難誘導、簡易トイレ・浄水器などの資器材操作、炊き出し訓練、
中学生による避難経路沿いの安全確認等の研究発表などが行われました。
富士山噴火を想定した備えを!(H24.5.10)
きれいな水、豊富な植物、雄大な景色、温泉、観光等大きな恵みをもたらす富士山は大きく
美しい活火山です。
4月初旬、九州雲仙市へ普賢岳の火山防災研究に行きました。
なぜなら東海地震の複合災害として懸念される富士山噴火の備えが必要であり、被災された雲仙市長と災
害支援について話したことがあったからです。
普賢岳は平成2年から6年間噴火が続き、火砕
流のため40数名の犠牲者を出しました。
また、土石流により多数の家屋が埋まったり流され
ました。現在は火砕流に遇った校舎と土石流で埋まった家屋が残され災害記念館が建てられています。
約220年前にも普賢岳の火山活動による地震と津波で約1万5千人の犠牲者を出しました。
土石流のあった地域には家が建ち始めています。
人はなぜ災害を繰り返す場所に住み続けるの
でしょうか?
それは、災害の恐怖以上にきれいな水と自然の恵みがあるからです。
富士山は過去2000年間に少なくとも75回の噴火しています。
前回の宝永噴火は東海地震の49日後発災し、御殿場市では数十センチ~数メートルの降灰があり、
酒匂川中・下流沿 いでは約100年間洪水が続きました。
以来約300年間噴火しておらず、大きなエネルギー が蓄積しているものと思われます。
噴火の状況は様々で溶岩流、火砕流、噴石、降灰、融雪型 火山泥流等があります。
当市では富士山火山防災マップが作成・配布されていますが、更に避難等具体的にどのように
行動するかを明確にしなくてはなりません。
富士山の大きな恩恵を受けている御殿場市民が災害に備えることは責務です。
災害の怖さを知ることが防災の基本です。特に地震体験車などの体験が重要です。
- 地震体験車で震度6と震度7を体験してください。
あなたの家は揺れに耐えられますか?
- 自分の命を守ることが最も重要です。
身を守り、揺れが収まったら火の始末、家族、近所の人を助けましょう。
- 防災マップで避難所を確認しましょう。
区・組・班避難所(安否確認)と市指定避難所があります。
地域で取り組みの格差が大き過ぎます。
- モデル区で訓練研修を!
東日本大震災の教訓から学校での防災教育が更に必要です。
企業の地域防災訓練への参加と企業支援が必要です。
- 避難地看板の着実な整備が必要です。
- 地域の文化・史跡の開拓を!
御殿場市には多くの国・県・市指定文化財があります。
- 御殿場グルメでまちおこしを!
B-1グランプリに参加しよう!
- ファミリー・サポートセンター事業の充実など更なる子育て支援を!
働くお母さんのため、子供の保育場所が必要です。
家庭の備え
- 住宅の耐震化
- 家具の転倒防止
- 避難場所の確認
- 戸別受信機の確認
- 非常持ち出し品の点検
地域の備え
- 安否確認
- 要援護者支援
東日本大震災では、長周期振動による大規模な津波が発生し大きな被害をもたらしました。
また貴重な教訓を残しました。
津波のメカニズムを知る
津波は、長い周期をもつ海水の振動です。地震の震源断層が大きくて、
震源から出て来た地震波の周期が長いと津波を生むことがあります。
また、 津波の相乗効果で、水深が浅くなり、津波が遅くなったところ
に後から来た 津波が追いついて津波が大きくなります。
先人の教えを学ぶ
津波の恐ろしさを後生に残すために建てられた「津波碑」が、 青森、岩手、宮城の三陸海岸地域に
316基確認されています。
ハードとソフトの準備
岩手県釜石市の市内14の小中学校では独自の防災教育 「想定を信じるな、
その状況下で最善の避難を、率先して避難せよ」
を行っており、校内にいた生徒全員が無事でした。
防波堤により波の高さを低減し到達時間を遅らせたことも効果がありました。
防災で最も重要なのは生き残ることです。
東北の人たちの知恵と 勇気と教訓を今後の防災の在り方に生かしましょう。